第2回 奉納刀研磨プロジェクト

第2回 奉納刀研磨プロジェクト

はじめに

現在、神社仏閣に奉納されている刀剣の多くは錆びた状態で保管されています。しかし、このまま放っておくといつか価値のないものになってしまうおそれがあり、それを防ぐためにはもう一度研磨する必要があります。
昨年立ち上げた「奉納刀研磨プロジェクト」では多くの方からのご支援で6振の奉納刀を研磨することができ、改めてお礼を申し上げます。
このたび第2回目となる奉納刀研磨プロジェクトを行います。最初に研磨を予定している刀剣は「大薙刀 銘 盛光」、遍明院に奉納されたもので全長2.3メートル、国の重要文化財に指定されています。是非、この貴重な刀剣をもう一度研磨するためご支援をお願い致します。
更に集まったお金でできるだけ多くの奉納刀を研磨していきたいと考えています。皆様のあたたかいご協力よろしくお願い申しあげます。
また、こうしてきれいになった刀剣は再び錆びることのないよう岡山県立博物館にお預けし、以後手入れ保存と展示公開をしていただきます。

第2回奉納刀研磨プロジェクト第2弾

第2回奉納刀研磨プロジェクトで次に研磨する奉納刀が決まりました。

大薙刀 盛光を研いだ後に82万円の支援金が残ったので、次に研磨する奉納刀を検討していたところ、岡山県立博物館に新見市の教育委員会から問い合わせがあり、新見市の重要文化財に指定されている2振の奉納刀を何とかしたいと相談がありました。
そこで、神社の方と関係者に集まってもらいプロジェクトの説明をして、賛同いただきました。

日桃竢燗穴神社 (ひめさかかなちあなじんじゃ)
場所 岡山県新見市豊永赤馬6352

奉納刀 大太刀 新見市指定重要文化財
表銘  備中国阿賀郡野々上村氏神奉籠二位姫宮大明神
    井氏寺如意山千手院三尾寺宥宣
裏銘  延宝八年申八月吉日 山城大掾源国重造(1680年)
    国司御氏水谷左京佐藤原勝宗願成
刃長  三尺六寸 反り 二寸 全長 160cm

阿賀郡野々上村は現在の新見市豊永
三尾寺の住職が宥宣
水谷勝宗は備中松山城主
備中松山城の改築が無事完成するように奉納したと言われている

奉納刀 薙刀 新見市指定重要文化財
表銘 奉納御長刀姫宮大明神山城大掾源国重
裏銘 延宝七年己未月吉日(1679年)
   願主 野々上村当郷於般若坊八郎右衛門尉信忠

この薙刀の柄には朱漆で若林八郎右衛門尉信忠と記されている
植木一族(真庭市下中津井にある斎田城主の末裔)の若林と言われている

奉納刀の現状

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